不幸中の幸いを見つける
飲食店の前で転んだ。入り口にある3段ほどの階段が雨で濡れていたため、2段目で滑った。
転んだ時、ヒジとヒザで着地する形になったのだが、持っていたカバンがクッションとなり、ヒザはさほど痛くなかった。
カバンのおかげで大けがせずにすんだ。運が良かったなと思いながら店に入ると、満席だった。運が悪いなと思った。待ち時間が長くなりそうだったので、あきらめて店を出た。
雨の中せっかく来たのに、ただ転んだだけ。参ったなと思いながら歩いていると、カバンにスマホを入れていることを思い出した。
転んだときにカバンにヒザ蹴りをかましてしまったので、スマホが壊れたかもしれない。
カバンの中からスマホを出してみると、特に異常はなかった。
その後、別の飲食店にはすんなり入ることができた。
うまくいかないことはあったが、最悪とまでは思わなかった。「不幸中の幸い」を見つけることができたからだろう。
悪いことは確かに起こるが、考え方次第で気持ちを抑えることができる。ある程度は。
ささいなことでイライラするのは疲れる。なるべく心を落ち着かせて暮らそう。