何もしない不安
いつからだろうか。ゆったり過ごすのが苦手になったのは。
何かをしていないと不安になる。前に進んでいないことが怖い。毎日成長しないと世の中の流れについていけなくなる気がする。
現時点でもうすでについていけていないのだが、これ以上遅れをとったら取り返しのつかないことになる気がする。
そういう不安、恐怖を抱えていて、毎日楽しく暮らせるだろうか?
いや、暮らせまい。
未来のことを気にしすぎて現在を楽しめないのは本末転倒だ。それはそうなのだが、不安は消えない。
不安が消えないのは仕方ないとして、不安を少しでも減らすために行動する。しかし、自分がやっていることは正しいのか、という新たな不安が生まれる。不安はどこまでも追いかけてくる。
「追いかけてくる」という表現は少し違うかもしれない。不安は自分が自分の中に生み出しているものだ。つまり、自分で自分を追い込んでいるわけだ。
楽しく暮らせない原因は自分にあるのでは?
しかし、「自分が悪いんだ」と考えるのも、自分で自分を追い込むことにつながる可能性がある。
「自分にも悪い部分はある」くらいに捉えるといいかもしれない。
結局どうすればいいのかはよくわからないが、考えるのをやめてはいけない気がする。
天才なら簡単にひらめくかもしれないが、普通の人はそうはいかない。考えて悩んでもがいて、というのが必要なのだろう。
苦しい時間だ。
だが、それが生きるということかもしれない。