おばあさんの牛歩戦術
道を歩いているおばあさんがいた。とてもゆっくり歩いていた。秒速10cmくらいだろうか。とにかくゆっくりだった。
牛歩戦術かな?と思ったが、近くに投票箱は見当たらない。となると、足腰が弱っているからゆっくりしか歩けないということだろうか。
よく見ると、おばあさんは携帯電話の画面を見ながら歩いていた。なるほどそれでゆっくりなのか、と思った。
携帯電話やスマホを見ながら歩いていると、普通に歩いている時よりも遅くなりがちだ。また、まっすぐ歩けていないこともある。
本人に自覚は無いかもしれないが、客観的に見るとわかる。
どんなことでも、「本人に自覚が無い」というのは怖いことである。知らず知らずのうちに、取り返しのつかない状態になってしまうこともある。
自分を客観的に見る。
裸の王様にならないように。