思い込みで文句を言う人
「どうせまたあいつがやったんだろ!」
「うーん。どうなんですかね」
「いや、絶対あいつだろ!あいつ以外に考えられん!」
こんな会話を耳にした。何やらトラブルがあって、犯人探しをしているようだ。
1人はかなり興奮していた。犯人を「あいつ」だと決めつけている。絶対とまで言うのはなかなかの自信だ。
しかし、「あいつ以外に考えられん」というのは、「明確な証拠はないが、あいつ以外に考えられん」ということのようだ。思い込みで犯人を決めつけているわけだ。
そんな決めつけをして、もし違っていたらとんでもないことになると思うのだが。
そういう決めつけをする人は、犯人が「あいつ」じゃなかった時、「犯人だと疑われるのは、あいつの日頃の行いが悪いからだ!」みたいなことを言う。自分の非を認めたくないからだ。
自分の間違いを認めずにわめき散らす人は、間違いを認めたら負けだと思っているのだろうか。あるいは間違えた恥ずかしさを怒りでごまかそうとしているのか。
いずれにしても未熟な人間だということだ。
不当にわめき散らしてくる人に対しては、正論で追い詰めて懲らしめたくなるかもしれないが、やりすぎてはいけない。追い込まれた人間は何をするかわからないので危険である。
かと言って、そういう人をのさばらせるのもまずいわけだが。
とにかく冷静に対応しよう。
冷静さを失うと、自分だって何をしでかすかわからないのだから。