シャンプーかリンスか。私はどちらをやったのか。

風呂に入りながら考え事をしていた。頭を洗ってシャワーで流している時に思った。

「今したのはシャンプー？リンス？」

どちらを済ませたのかわからなくなった。シャンプーが終わった状態なのか、リンスも終わっているのか。

よくわからないが、とりあえずリンスをしておいた。

考え事をしながら作業をしていると、作業を無意識にやっていることがある。考え事に意識がいっているからだろう。考え事に集中しすぎて作業がストップしていることもあるけれども。

シャンプーや歯磨きのような、毎日やっていることは体が覚えているから無意識でもできる、ということだろうか。

無意識にできるのは便利なことのように思えるが、「無意識にかまけてぼんやり生きている」とも言える。

雑に生きている。テキトーに生きている。

それはそれでひとつの生き方ではある。それが悪いことなのかはわからない。でも・・・

普段意識していないことをあえて意識してみる。シャンプーや歯磨きを意識的に丁寧にやってみる。日常生活をあらためて見直す。

そうすることで発見できるものがあるかもしれない。