番犬という役割
駐車場に車を停めた。ふと隣の車を見ると、助手席に犬が座っていた。
全く動きがない。ぬいぐるみか。リアルだな、と思って見ていたら少し動いた。ぬいぐるみではなかった。
運転席に人間はいない。この犬は留守番らしい。つまり番犬。小型犬だが。
冬の車内はエアコンが効いていないと寒いだろう。犬は毛皮があるから平気なのだろうか。犬種にもよるし、個体差もあるだろうが。
まあとにかくお疲れ様です、などと思いながらその場を去った。
その犬は番犬という役割を任されている。その役割をやりたいかやりたくないかはわからないが、やっている。
私は私で、任されている役割がある。やりたくないなと思うこともあるが、とにかくそれをやる。そこから何かを学び、成長する。そして次へ進む。
うまくいかないこともある。苦しいこともある。
それはそれでしかたがない。
最善を尽くそう。