食べていない激辛を感じる
テレビをつけたら、激辛料理を食べる企画をやっていた。それをしばらく観ていたら、頭皮から汗が出てきた。映像を観ていただけなのに、自分が辛いものを食べたと錯覚してしまったようだ。
入り込みすぎたというか、「思い込みの力」とでもいうのだろうか。
この現象をうまく利用できれば、例えば誰かが高級店の肉を食べている映像を観て、自分が食べたと錯覚して美味しい思いができたりするのかもしれない。
しかしおそらく一度も美味しい肉を食べたことがないと、その味を想像しづらいので、入り込むことが難しい。
つまり、実際の体験はあらかじめ必要であるということになる。その映像と全く同じ物を食べた経験があれば想像しやすいが、そうでなくとも美味しい肉を食べた経験があれば、それを元にある程度想像できるだろう。
バーチャルをリアルに感じるためには、現実の体験がある程度は必要なのではないか、という話。