肌荒れとマスクと人間らしさと
冬だからなのか、手の肌荒れがある。指先の皮がささくれだっているような感じだ。痛いわけではないが、気になる。
ある時、マスクを外してゴミ箱に捨てようとしたのだが、マスクのゴムが指のささくれだった皮に引っかかって離れなかった。手を何度か振っても取れないくらいしっかり引っかかっていた。仕方がないので、もう片方の手で引っかかりを外して捨てた。
マスクを捨てるという単純なことがスムーズにできなかった。これがものすごくイライラした。時間が経った今なら、そのくらいのことでイライラしなくてもいいのにな、と思うのだが、その時はなんだかイライラしてしまった。
ちょっとしたことでイライラしてしまうこともあれば、冷静でいられることもある。常に冷静でいられるのが理想だとは思うが、なかなかうまくいかないものだ。
つまらないことでイライラしてしまった、自分はダメな人間だ、と自己嫌悪におちいると精神的につらくなってくる。誰だってつまらないことでイライラすることはある。イライラしてしまったことを責めるより、「自分はこういう時にイライラしてしまうんだな」と客観的に理解した方がいい。
イライラしてしまうのは仕方がないことだ。「感情がある」というのが人間らしさの要素のひとつだと考えれば、ちょっとしたことでイライラしてしまうのも人間らしく生きているということになる。
人間らしく生きる。それでいいじゃないか。
まあ、あまりにも他人に迷惑をかけるようなイライラの出し方は良くないと思うが。