コンビニトイレ争奪戦
車の運転中、トイレに行きたくなった。目的地まではまだ距離があり、そこまでは我慢できなさそうなので、途中のコンビニに入った。
トイレに向かうと、すでに誰かが入っていた。店内でしばらく待っていたのだが、全く出てこない。あきらめて店を出た。
そこからまた車で移動し、少し離れたところにあるコンビニ入った。しかしそこのトイレも誰かが使用中だった。
限界は近い。待つか、移動するか。どちらが正解なのか。だがこの付近に別のコンビニは無かった気がする。待つしかない。
しばらく待っていると、水を流す音が聞こえた。助かった。間に合いそうだ。
と思ったのだが、そう簡単にはいかなかった。
トイレから出てきたのは杖をついたおじいさんだった。ゆっくり歩いている。杖をついているのだから当たり前だが。
トイレへ向かう通路は狭い。すれ違うことはできない。おじいさんが完全に移動しきるまで待つしかない。
早く移動してほしい気持ちはある。しかしそんな無理は言えない。待つ。ただ待つ。落ち着け。もう少しだ。
おじいさんの移動後、速やかにトイレに入る。間に合った。危なかった。
この出来事で気づいたことがある。「立っているより座っている方が尿意は我慢できる気がする」ということである。
コンビニで立っている時と車の運転をしている時を比較すると、コンビニで立っている時の方がつらかったように思う。温度の影響もあるかもしれないが、姿勢の影響はある気がする。
まあ、それがわかったとて何かの役に立つわけでもないのだけれど。