「お疲れさまです」というあいさつ
ある日の午後。
会社のロッカールームで自分のロッカーに荷物を入れていたら、
「なんか見たことある顔の奴がいるな」
という声が聞こえてきた。
横を見ると、普段は接点がないが、以前一緒に仕事をしたことのある先輩がいた。
とりあえず私は、
「お疲れさまです」
と、あいさつした。
※この会社では、相手が先輩でも後輩でも『お疲れさまです』とあいさつするのがスタンダードである。
※先輩に対して『お疲れさまです』と言うのは正しいのか、という点に関しては、今回は不問としていただきたい。
すると先輩は、
「別に疲れてない」
と言った。
私は、
「疲れてないってどういうことだ?必死に働いてないってことか?ちゃんと働けやコラァ!」
などとは言えるわけもなく、
「そうですか」と言って、速やかにその場を去った。
めんどくさい人とは関わりたくない。
相手の方から話しかけてきたから、軽いあいさつのつもりで返事をしただけ。
しかし今後、「お疲れさまです」が使いづらくなった。
なので、今度話しかけられたら、「どうも」とでも言っておこうか。
と思ったのだが、調べてみたら「どうも」は先輩に対して使うのは良くないという説があるようだ。
めんどくさい。
黙って会釈して立ち去ろう。