ご注文は以上ですかごゆっくりどうぞ
飲食店における店員と客の会話で、
「ご注文は以上でよろしいですか?」
「はい」
「ごゆっくりどうぞ」
というものがある。
ある日、私が飲食店に客として訪れた時のこと。
「ご注文は以上でよろしいですか?」と聞かれたので、「はい」と答えようとしたのだが、「はい」の「い」を言い終わらないタイミングで「ごゆっくりどうぞ」と言われてしまった。
これでは店員が一方的に「ご注文は以上でよろしいですかごゆっくりどうぞ」と言っているだけである。
何のためにその言葉を言うのか。それは、注文の品が届いたかどうかを確認するという目的のためである。
「接客マニュアルに書いてあるから言っているだけ」というのは、「その言葉を言えばいい」ということであり、その言葉を言うこと自体が目的になってしまっている。
その言葉を言うのは、確認のための「手段」のはずだ。
目的と手段をはっきり区別しておかないと、おかしなことになるので気をつけよう。