そんなに怒ることかな?っていうようなことで怒る人っているよね。
喫茶店に入ってコーヒーを注文した。待っている間に、隣の席に一組の男女が座った。夫婦だと思われる年配の男女は、しばらくメニューを見てから店員を呼んだ。
男「ホットコーヒー」
女「このランチセットを」
店員「申し訳ありません。ランチの時間が終わってしまいまして」
女「あっ、そうなんですか」
男「おい、メニューにランチタイム限定ってちゃんと書いてあるじゃねえか!よく見ろよ!」
女「えっと、どうしようかな」
男「早くしろよ!」
女「うーん・・・」
男「最初にメニューをよく見ないからこうなるんだろ!何やってんだまったく!」
私の席にコーヒーが運ばれてきた。
店に入った時はコーヒーを飲みながらひと息つくつもりだった。しかしコーヒーが来た時には、すみやかに店を出たい気持ちになっていた。
ブチ切れている男の隣で落ち着いてコーヒーなど飲んでいられない。しかし私のコーヒーはホットであり、飲み干すにはそれなりの時間が必要だった。
怒っている人がいると、その空間の空気がおかしなことになる。自分が怒られているわけではないのに、嫌な気持ちになる。
怒りというのはすごいエネルギーがある。周囲にも影響を及ぼすほどに。
メニューの「ランチタイム限定」を見逃しただけであんなに怒るかね?と思ったが、怒りのポイントは人それぞれだから何とも言えない。喫茶店に入る前に何か一悶着あった可能性もある。
だとしても、あんなに怒るとは。
人間は怖い。