ただ今、鎖国しております。

答えは自分の中に

靴ずれの痛みを消そうとした結果

履き慣れていない靴で歩いていたら、かかとのあたりが痛くなってきた。いわゆる靴ずれである。とりあえずは目的地まで歩くしかないので、痛みを感じながら歩いた。

目的地で用事を済ませ、帰路につく。痛みはあるが、歩いて帰るしかない。靴ずれは久しぶりだな、などと思いながら歩いていたのだが、痛みがどうしても気になるので、少しでも痛くない歩き方を探しながら歩くことにした。

痛いのは右足のかかとである。かかとが靴に当たるのが痛いのだから、つま先側に足を押し込みながら歩いたらどうか?体重を右よりにしてみたら?逆に左よりは?歩幅を狭くした方がいいのか?などと試行錯誤しながら歩いた。

結局、痛みが和らぐ有効な方法は見つからなかったが、なんとか帰宅することができた。靴を脱いで足の状態を見ると、そこまでひどい状態ではなかった。それでも痛みが気になるわけだから、靴ずれも侮れないものである。

その日の夜、なんだか足首が少し痛いことに気づいた。靴ずれの痛みを消そうとして普段と違う歩き方をしたからか、変なところが疲れているようだ。普段使わない部分は鍛えられていないということか。

 

こういう時、普段から鍛えておけばこんなことにはならないのに、と考えがちである。「事前に備えておく」という、いわゆる「保険」の考え方である。しかし、どんな出来事が起こっても対応できるようにするためには、体の全ての部分を鍛えておかなければならない。現実的にそれは難しい。

何でもかんでも事前に備えておくのは大変すぎる。労力と利益のバランスが取れない。起こったら致命傷になる出来事に対しては備えておくべきが。ある程度のトラブルは受け入れるしかない。

トラブルが起こった時に、「そういうこともあるよね」「これも経験だ」などと考えて、楽しみながら乗り越えられたらいい。前を向いて進もう。