困っている人を助けたら救われた話
会社で後輩に「助けてください」と言われた。話を聞いてみると、「別の人のミスを修正することになったが、どうすればいいかわからない」とのことだった。
状況を確認して、アドバイスをしながら少し手伝うことにした。しばらくしてなんとかなりそうな雰囲気になり、あとは後輩に任せることにした。
終業時間。帰ろうとしていたら後輩が来て「今日はありがとうございました。助かりました」と言った。「なんとかなって良かったね」と返すと後輩は、「もし1人でやってたら、どうにもならなくて泣いちゃってました」と言った。
そんなに追い込まれてたの?と思ったのだが、よくよく聞いてみると、私のところに来る前に別のトラブルが2件ほどあったらしく、かなり参っていたということだった。
「大変な1日だったね。お疲れさま」「はい。ありがとうございました」
そんなやりとりをして帰宅した。
困っている人を助けて感謝されると、嬉しい気持ちになる。役に立てて良かったなと思う。
こういう経験があると、人と接するのも悪くないと思える。
人間関係は大変で面倒で、大声で叫びそうになるほどつらいこともあるが、良いことがあると少し救われる。
困っている後輩を助けたつもりだったが、救われたのは私の方かもしれない。後輩に感謝したい。ありがとう。
人と関わると、救われることもあるし、足元をすくわれることもある。
そういうことも覚悟して生きよう。